しかくい山 

人と極力繋がらない暮らしは不幸なのか?をテーマに生きる。

なぜ人は対話を端折るのか/無料に怒る人たち

昨日は本当に朝から色々なことがあって、深く考えさせられる1日だった。

現金をおろす場所がないない…と向かった映画館。結局クレカを使うことができずに自宅に帰ったんだけれど、午後から時間にゆとりを持って落ち着いて映画館に到着して、マップをしっかり見たら、少し離れた歩いて十分いける距離にセブンイレブンがあって白目になりそうだった。時間に余裕がない行動は本当に色々なことを狂わせてしまうな…と

反省した。

 

福田村事件の公式パンフレットが歴史の教科書レベルでビビった

駐車場に着くと、朝行ったときに交通誘導してくれた男性が

 

(また来てくれたんですね、ありがとう)

(来年、ペイペイ?使えるようにしますので)

 

と丁寧に話しかけてきてくれた。

いやいや、私が悪いのでお気になさらないでください。

とこちらも丁寧に返事をした。

 

クレカ導入だって、毎月お金がかかるのも知っているし、何かと経営側だと不利益が生じるのも理解してるだけに、なんだか申し訳ない気持ちになった。

 

福田村事件は簡単に説明すると、千葉県の村で実際に起きた三人成虎から、広範囲の場所で大量大虐殺に繋がってしまった、人種間における過去の事件なんだけど、映画でこんなにドキドキしたのは初めてかもしれないほどに、まるで自分が殺害されてしまいそうな緊迫感と嫌悪感でいっぱいになった。中に出ていた人物は大杉栄?と思って見ていたけど、多分フィクションも混ざってるので架空の人物なんだろう。

 

この

(朝鮮人が井戸に毒を放り投げてる)

って噂から広がってしまった大虐殺事件は、人間がいる限り、それはいつでも起こりうるべきこと。と忘れずに生きて行こうと思ったし、実際にそんなことがあって、身近にそんな人たちがいることを知ったら、助けようと思った。

はっきり言って、もう最後まで胸糞映画だった。そりゃ、実際の大虐殺はあれよりもっと増悪に満ち満ちた空気だったんだろうな…と思うと、キラキラした部分なんて映し出さなくてもいいわな…とも思った。

 

思ってた以上に衝撃的な映画すぎて、この胸糞気分はしばらく私を考えさせるだろう。

12指定ってのが大丈夫なのか…と親目線で心配してしまったけど、今、リアルゲームで簡単に人を殺戮してしまう類のものに触れている子供の多さを考えると、こういったリアルな画面も必要なんじゃないか…とも思った。

 

それと、噂を信じ人を傷つけたり、攻撃したりする前に、どうして人はその事実を確認しようとしないんだろう。これは人間がいる限り延々のテーマのような気もする。

距離感と対話が圧倒的に足りていない。

今でいう論破。某著名人によって、相手を言葉で押し黙らせる。みたいなことが論破になっているけど、某学者が言うには、本来論破というものは、相対する相手と意見を交わし、お互いがどこで納得できるかを話し合うことを論破すること。と定義していて、素敵だなと思った。

 

 

 

 

午後の上映に向かう途中にあからさまに、不機嫌な内容のメッセージが届いている事に気づいた。先日絵を購入してくださった方からだった。

絵を買ってくださった方には、(申し出があれば)無料で留め具を同封しているんだけれど、その方からは留め具が欲しいという申し出がなかった。何回も確認したが申し出の文はどこにもなかった。

留め具を同封せずに送ったら(留め具がない)不満を一方的にぶつけてきた感じのメッセージで、正直、朝に映画を見れなかったし、帰宅したらガザ支援先から重たい文章の(これ…もうジェノサイドじゃん…)てのを読んでしまっていたので、私も(いい加減にしてくれよ)と塩対応をしていた。

善意で送った10月のカレンダーについては

 

(カレンダーは別にいいんですが(いらないって意味)留め具がないんですが)

 

という失礼なメッセージ。は?だよね。明らかに、謝罪しろ。留め具を送ってこい。という態度。

相手が私で悪かったと思ってくださいね。

私、客を選びます。

(やってもらって当たり前)(客は神様)的な態度をする方は、私にお金を落としてもらわなくて結構スタンスで、ずっと客に媚びずにやってきたプライドみたいなもんもこっちにはある。

 

こちらに非がない場合は謝罪もしないし、あなたのような人には留め具は送りません。(こうは直接言ってない)

 

の態度を一貫していたら、

 

うへぇー

嫌がらせ悪い評価をいただきました。初めて悪いつけられました。しかも絵にじゃなく(無料で配布している留め具が原因で)笑う。笑う。笑うだろこんなの、酷すぎて。

もちろん私も悪いねをつけたかったけど、大人の対応として良い評価をつける前に(悪いつけたいけど、良いにする。あぁ、これってギャンブルなんだよな)と呟いた後に良い評価を押したら、相手はこの評価をしてきたわけで

 

くっそー!やられた!!!

 

と叫んだら、息子は後部座席で爆笑。くそー。

無料で配布している留め具だって、毎月馬鹿にならない金額なのに、こんな特級呪物のような人に遭遇すると、東日本大震災で配りまくった無農薬米のことを思い出す。

 

秋田の有機米を作られている米農家さんの物凄くありがたい申し出で、避難者や福島にいる人たちに米を送る総まとめを私はしていた。欲しい方と連絡を取り合い、宛名を書いて送料だけ負担してもらう形で米を送る。米は無料だよ無料…

それに対し、大半感謝して喜んでもらえたが、ごく僅かな人間からは「送料が高すぎる」や「言われた送料と違う」と不満をぶつけられたりした。この一件は私のボラ活を一気に縮小させる出来事だった。

きっと無料ボラをしている人たちの多くはこの壁に誰しもぶつかっていると思う。

有機米の手間暇と、しかも無料ということがどういった事なのか、そういったことを想像できない人たちがこの世の中には一定数いてしまうということを知った。

 

無料って怖いのだ、価値がわからない人が大勢押し寄せてくるってことでもあるから。

そして、安さに群がる人たちはクレーマーが多いのだ…あぁですよ。

クレーマーって言葉も都合よく使われてしまう言葉なので、あまり引用したくないんだけど、明らかに相手に非がないのに、怒り散らし、相手に謝罪を強要する、強要罪の部類に入る人たちのことを私はクレーマーだと思っている。

 

 

色々なことを思い出しながら、無料で配布している留め具で、あからさまに逆ギレされ、昨日はあることに気づくことができた。

 

 

私はお金を稼ぐことより、ストレスを感じない仕事を選択することが何よりも大切なこと。

 

だと。

私にとって、働く・仕事をする、ということはストレスがあってはならないということなんだと気づくことができた。

拘束も命令されることも嫌いで、何より自由でなくてはならない。

 

あぁ、私にとって仕事と働くということが、はっきりと明確に可視化できた。

逆ギレ客のおかげで反面教師にして大切なことを気づかせてもらった。

 

ガザや福田村やいろんなことが、胸の中で燻ってるけど、この燻りが大切なことを気づかせてくれる。だから燻り続けるモヤモヤとしたものをゆっくり自分の中で消化していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

お読み下りありがとうございました。




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