昨晩、深夜12時をまわる頃、水をたくさん飲んでいた犬がおしっこを我慢しないように、最後のトイレをさせに犬と外に出た。
ここは日中も夜も野鳥の声しかしない閑静な場所で、夜は一層静けさを増す。
街路灯も少なく、あたり一面闇が広がっている。
犬が敷地内でトイレを済ませている最中に、遠くで淡いオレンジ色の光が右側に移動していくのが見えた。
こんな時間に懐中電灯を持った人?
と思った。
移動しているだろう方向に視点を変えると、やっぱり淡いオレンジの光が通り過ぎていったので、見間違いじゃなかった、人だ。と安心した。
そして1、2分犬が敷地内を楽しそうに散策しているので、そのまま私は暗闇の中突っ立っていると、遠くにまたオレンジの淡い光が現れる。
え…何…
いや、まさかね、5月だよ…
と思いながら、その淡いオレンジ色の光は、私目掛けて一直線にゆっくりとゆっくりと近づいてくる。
まさかね…と思っていたけど、そのまさかだった。
私が左手をその光に差し出すと、その淡いオレンジ色の光は黄色になり私の指スレスレを通り過ぎていった。
蛍だった。
ここから少し離れたところでは毎年夏に蛍の群れを見ることができる。しかし、ここまで飛んできた蛍を見るのは初めてで、私は(わぁ…)と声に出しながら(スマホを持っていなくてよかった…)と心から思った。
蛍なんだけれど、蛍だったのか?と思ってしまうほどの不思議な時間だった。
この不思議な美しい時間は撮ってはいけないものだ、となぜか思った。
蛍は私スレスレを通り過ぎた後も、敷地内をフワフワと優雅に飛び回ってくれ、竹藪へと消えていった。
こんなに美しい体験ができる場所に住めている幸せを感じながら私は昨晩、幸せな気持ちでとこについた。
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