しかくい山 

人と極力繋がらない暮らしは不幸なのか?をテーマに生きる。

フワフワな卵焼きとフワフワな言葉

昨日は、低気圧で朝から思考がフニャフニャしていたので、仕事をお休みにして前々から気になっていたお店に行くことにした。

息子にも声をかけたら珍しくついてくるという。

 

【ここには必ず行きたい】と思うところは、自分にとって足りてない何かをもらえる場所である確率が高いので、遅くなってしまっても【今行け】と心の声が聞こえたら迷わず行くと決めている。

 

車を走らせ30分、高台にある集合住宅地に着いて(え…本当にここにあのお店があるの?)と少し不安になりながら車をゆっくり走らせると、閑静な住宅地の中にターシャの庭を思い起こさせる素敵なお家が現れた。圧巻、息を飲む空間。

家オタクな私。その美しい庭と黒を基調としたお洒落なたたずまいを見れただけで(来てよかった)と思うほどに素晴らしい外観が迎えてくれた。

 

離れの素敵なお家から現れたご婦人がここのオーナーさん。

74歳、元ナース、オープンして20年。

キチッとした話しやすい素敵な方で(こんなにお客さんがいない日って珍しいの、来てくださってありがたいわ)と空気のように出てくる優しい言葉。

言い方一つで心がこんなにもフワッとする。

 

先日行った郵便局の局員さんは、大声で奥で作業している局長さんに

 

「すみません、お客さんが溜まってきたので対応お願いできますか?」

 

と言っていたので、(客を鯉みたいに。溜まるって。笑)と心の中で笑ってしまった。

 

お店の中でゆっくりしていると、途中常連さんも来た。

素敵なハンドメイドの服をカウンターに広げて、2人で、これはこうで、こうしてと手直しをしている。

 

その後、カフェ、喫茶店あるある。

4人でオンラインストアの需要性や福島で被災したことなど、地域のこと、色々な話を店内でさせてもらった。こんなアットホームな空間いつぶりだろうか。ここの建物もそうだけど、オーナーさんの人柄がこちらに(自然体でゆっくりしていて)と言ってくれてるようで心地よかった。

 

知人や友人が作ったハンドメイド品も入り口に委託品として販売されていて、珍しく人が書いた絵ハガキを購入した。

 

この感じ、好き。

 

20年前からお店で出している金額は変えてないというんだから驚く…

 

ホットサンド(残りの半分は焼いてくれている)

息子と頼んだので半分づつ出してきてくれた。350円です…安い…2023年ですが…とこちらが戸惑う安さ。

卵焼きがふわふわでマヨネーズがまた優しい、美味しい、幸せ。

 

ホットサンドを離れで準備してくれている最中、テラスに出て庭を見ながらぼーっとしていた。

 

気持ちが良い。

 

帰り際に、オーナーさんが私に言う。

 

何か私にできることはないかしら?

 

と。私が絵の仕事をしていると言ったので、それについての言葉なんだけれど、ちょっとびっくりしてしまったよね。初対面なのに。

 

河芸町 杜の街 cafe mimosa|みえけんなび

 

 

なんて温かい人なんだろう…そういえば、私が今仲良くさせてもらっている人の共通点は、こちらの心がフワフワになる言葉を【自然】に投げかけてくれる人ばかりだったんだった。

 

私にできることがあったらいつでも言ってね。

 

この言葉をほとんどの人が言うわ、お守りみたいな言葉だな。

 

その善意を使うことは滅多にないけど、挫けそうになった時、元気がない時にその言葉をもらえると、思い出すと、生きるエネルギーが湧いてくる。

人との繋がりを極力控える実験中なのに、人間との繋がりが前も言ったように、心と心で繋がって濃くなっていっているので不思議だよね。

 

デジタルデトックスをしてからと言うもの、アナログな付き合いを大切にするようになっていて、よく手紙を書くようになった。

メールだと味気ない文章と想いが、手紙だと文と想いに重さが加わるような気がする。

 

Z世代とか言う言葉が出るようになって、ついこないだ調べたら、1982年に生まれた私はY世代だという。インターネット普及前の時代に生まれた最後の世代で、幼少期から青年期にIT革命を経験したデジタルネィティブの最初の世代らしい。絶滅危惧種みたい。デジタルネィティブって、笑うわ。

文で読むとかっこいいけど、アナログネイティブでいいわ、と今は思ってしまう。

 

74歳のご婦人も笑顔で元気に働いている姿を見たら、私もやり残してることはきっちりやろう。と決心し、昨日、作らないと作らないと…と思いながら後回しにしていた、名刺の入稿をしたんだけど、ついさっき【データ不備】のメールが届いた、ぐぐ。

 

たくさんの、自分とは違った思想を持つ人の本を読むようになって、ソーシャルネットワークで癖になってしまっていた【会ったこともない人の上っ面の文だけで、その人の人間性をジャッジする】みたいな習慣も(自分偏ってたなぁ…)と反省している。

人の尊い人生と、本当は奥深い思想を簡単にジャッジするでない自分。と逐一自分に語りかけていないと、この凝り固まった癖はなかなかに手強い。

 

他人のアラを探してる暇などない、自分の人生を目一杯生きないと、とご婦人から歳を重ねる素晴らしさをまた教わった。

畑仕事もお休み予定だったんだけど、やる気が湧いてきて、昨日は畑にまた人参をたくさん直播きしてきた。そして夜に大雨、やったね。

 

ユダヤ人の精神科医フランクルさんの言葉を。

 

あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望していない

 

自分の人生にスポットを。今日も穏やかに整えていこう。

この曲がピッタリ。

ヒグチアイ / 劇場 【Official Music Video】| Ai Higuchi ‘Gekijyou’ - YouTube

 

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