しかくい山 

人と極力繋がらない暮らしは不幸なのか?をテーマに生きる。

未来への希望の種と言葉の力

深夜2時過ぎ、センサーライトの後ろにある味のある倉庫が、前方だけ照らされて、絵にしたいなぁ。と思うほど綺麗だった。

 

綺麗だなぁ。

美しいなぁ。

 

人にとったらどうでもいいような、でも自分の価値基準では身の回りにこんなにも素敵な物質は溢れているのに、暗いものや影ばかりに囚われてしまう私の悪い癖。

性格や特性が大きく関係しているのでこの癖はなかなかに手強い。朝起きたら、それを思い出してリスタートする気持ちで1日を過ごした方がいいな。と思って、昨日はあるものを注文した。

私ってものは朝起きると、強い気持ちの他は、昨日の気持ちがうっすらと途切れてしまってどこかにフワフワと飛んでいってしまっている。

可視化する。認識する。思い出す。行動する。

自分を過大評価せずに、この小さな癖を朝起きたら必ずすること。にしようと思う。

きっとこれは自分が予測しているより、はるかに自分をより良い方向へと導いてくれるに違いない。

 

自分の体と心が楽になる術をできるだけ多く見つける。

努力が足りない、根性論はもう私の人生には介入させない。

楽に楽に、楽をして何が悪い。

 

あ、名古屋高裁での生活保護者の件での訴訟、国が負けた。本当に良かった。

 

 

本屋さんにて買った本たち

昨日は、11月お疲れ様です会をしてから本屋へと向かった。

銀色夏生さんの本を手に入れるために。向かう途中にどんどん蘇る昔の記憶。

本棚に好きな作家の本が増えていくたびに、幸せで嬉しくて、眺めているだけで次の新作はまだか…と待ち遠しい気持ちになる。その中でも、自分の心に刺さりまくって忘れられない特別な1冊になった本とか。

好きな作家の言葉は、その時の自分が欲している言葉たち。

薬草みたいな言葉たち。

まるで自分に言ってくれているかのような棘のない言葉たち。

 

以前も書いたけれど、私は小学三年生の時に酷いいじめにあっていた。祖母に癌が見つかり、保険に未加入だったため、高額な癌治療費を両親が工面するために、我が家は一瞬にして貧乏になった。その時、女子たちの間ではやっていたシール交換という残酷な催し。うちは貧乏で文房具屋の切手シールしか買えなかったのだ、その切手シールというのは物凄くダサい。

女子たちが持っている海外のシールやぷくぷくシール、匂い付きシール。

そんなものと、ダサい切手シートと交換してくれる女子はいるはずもない。徐々に(こいつは貧乏でダサいシールしか持ってない)ということでシカトされる事となった。

子供の世界はこんなにも残酷なのかと小学3年生の時に知った。

あの時の経験が私の(貧乏な生活とは)を考えさせ、金がないというだけで人間がどれほどまでに集団から爪弾きにされ、選択するということができなくなるかを思い知ることとなった。

でも、あの経験は私の中で大きな転機となったんだな、と今は思う。残酷な時間は私を大きく成長させてくれたし、今ではあの頃の(好き)と助けてくれた絵を描くということが、仕事となっているんだから。

 

人生って不思議。その時、自分を助けてくれて夢中になっていたものが、また未来、自分を大きく助けてくれたりするんだから。

その時、その時の時間の使い方や選択は、未来への希望の種だなと思う。

 

話が脱線してしまった。

銀色夏生さんの本を買いに大きめの本屋さんに行ったのに、いくら探しても銀色夏生さんの本がない…嘘だろ嘘だろ…とスタッフの本チョイスのセンスを疑いながら、店内を何周もぐるぐるし、○○賞とか、○○話題の、みたいな本しかない。

違う、違うんだ。本に流行とかTikTokとかをくっつけないでほしい。あぁぁ。と心の中で叫びながら、書籍もここまでしないと売れなくなってるの?となんだか悲しくなってしまった。YouTubeとかTikTokの文字が帯にあるだけで、言葉の安っぽさを感じてしまう。

 

10年ぶりぐらいに(この漫画は買いたい)と思ったミギとダリ。値段見てびっくりしちゃった。1冊700円以上するんだもの。ヒェぇ!漫画界こんなことになっていたなんて…

いや、作家のことを考えたら喜ぶべきことなのか。私が小学生の時は確か1冊390円ほどだったものね。

物価や給料は上がらないのに。物価は上がり、でも作家に取ってはいいことで…頭の中がこじれてきたので、店内で考えることをやめて、以前から気になっていた夜明けの全ても手に取った。

自分が10代の頃からPMDDを患っているので、このPMS持ちの主人公の話は気になっていた。それと瀬尾まいこさんの文章は読みやすくて優しいので何冊か持っている。

 

昨晩はミギとダリを爆笑しながら(これこれ、これこそ漫画)と買って良かったと読破し、次にアルジャーノンに花束を読み出した。

知らずとしての不屈の名作。

長年避けていた本でもあったんだけど、41歳にして(今この本を読め)と自分が号令を出した。きっと今の自分にこの本の言葉たちが必要な時がきたんだろう。

アルジャーノンに花束を - Wikipedia

 

久しぶりにオンライン注文じゃなくて、本屋に足を運んで本を数冊買えて、自分でもなんだこれはなほどに幸せな気分になっている。

読める本がしばらくある。それだけで私の心は安定化する。

どれだけ本が好きなの私。とちょっと自分でもびっくりなほどに。

 

今年最後の月を迎えることができた。今月はどんな1ヶ月になるんだろう。

カレンダーがまっさらな紙になるとなんだかとても嬉しい。月初と月曜日が昔から好きで、気持ちが前向きにリセットされる。

当たり前に嫌なことも今月もあるだろうけど、できるだけ心と体の平穏を守り楽しもうと思う。

 

11月もお疲れ様でした。

 

 

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