しかくい山 

人と極力繋がらない暮らしは不幸なのか?をテーマに生きる。

仕事といつもの楽しみがセットだったラッキーな日

作業台の天板に積み上げられている、紙紙紙。木材、倒れてるこけし、筆、マジックペン、ハッポースチロール、アロマオイル、ワイヤー、パストリーゼ、目薬、マスキングテープ、ジャム、サプリメント、グリーンソープ。などなど

なかなかカオスな惨憺たる山を目の前に(疲れているんだからしょうがない)という自分と(さすがADHDです)という自分と(なんでお前はすぐ面積を物で埋め尽くしてしまうんだよ…)という自分たちが控えめに主張しあっている。

大雑把で大胆なADHDの自分特性と、几帳面なASDの特性を持つ二極化な自分がいつも、あぁでもない、こうでもないと、本体を納得させるために都合のいい言葉を並べ出す。

 

まぁ、いつものことだ。大体この部屋では1人だし、誰にも不快な思いや迷惑はかけてないし、部屋が汚れているからってすぐ死ぬわけじゃないし、明日また片付ければいい。

 

今日は少し遠い場所で仕事があったのと、ちょうど大好きな恒例マルシェの開催日だったので、仕事後にそこに行ける喜びに心はすでに満たされ、ウキウキしながら車を走らせた。

車の後方に【煽り運転車の動画は警察に動画提供します】類のステッカーを貼ってから、煽られることは、ほぼ皆無となった。本当に面白いほど煽られることはなくなって、ロケットミサイルのように近づいてくる車はステッカーに気づくと、数百メートルぐらい離れたりする。

(自分が煽ろうとした自覚があるんだろう)人間の心理って面白い。

稀なケースで、煽ってくる車は相当なバカか、メガネをかけ忘れていて視界がぼやけているんだろうな…と思うようにしてから、運転の煽り運転が今までは相当なストレスだったんだけれど、それもなくなり快適なドライブ生活を手に入れることができた。

適切な短い文で煽り運転車への警告ステッカーを作ってくださった方に厚く御礼申し上げます。

 

季節はすっかり秋となって、峠を越える時間が好きだ。

季節ごとに色のコントラストが変化し、たくさんの微妙な似た色が重なり合って、さし色があったり。不自然ではなく全てが美しいと思うんだから、自然てすごいなぁ、といつも思う。

これが、人間が想像で色を重ねながら絵を描いていく。となったら、よほどの色彩感覚とセンスと才能がない限り、不自然な配色たちになってしまう。

そう考えながら、いつも生い茂る植物たちを観察しながらドライブを楽しんでいて、今日は誰かが拾った中身のない栗がところどころに落ちていたり、親子で栗拾いを熱心にしている人たちの姿を目にした。

あぁ、秋だなぁ、と思った。

 

先日、夜中に歩いてゴミを捨てに行って、自宅に戻ったら金木犀の香りが、風に乗って私を迎えてくれた。我が家にある金木犀は、大家さんが数年前に見るも無惨な姿にしてしまい今年も花は咲かなかった。とても残念な気持ちではあるけど、また咲いてくれるだろう。

いつまでこの家にいるかはわからないけれど、来年の秋にはまた咲いてくれるといいなぁ…とうっすらと期待している。

そんな事情もあり、隣人宅のとても大きな立派な金木犀があってくれて、私はとても幸せな気分になる。

金木犀の香りは11年帰っていない、福島の実家を思い出すからだ。

実家横には大きな金木犀があって、毎年その香りは私を幸せな気分にさせてくれた。

オスマンサスのアロマも金木犀という花言葉も大好き。

 

金木犀の花言葉:謙虚、謙遜、気高い人

 

いつか自分の家を手に入れることができたら金木犀の木を植えたいね。

 

秋の気配を存分に堪能し、仕事を終え、少し時間が空いた。どうしようか…と考えてルームミラーで目に入ったまつ毛を、イテテと取り出してると、鏡に一緒に写っているボサボサな髪が私を不快感で包み込む。

犬の介護や慌しさから、数ヶ月も後回しにしてしまっている髪の毛。

もう無理だよこんなの、絶対に今切らなければ気が済まない!と自分の中のルッキズムが大爆発を起こし、突発的に行った美容室で髪をきってもらった。

 

その最中に、年代も近い美容師さんとノストラダムスの話になった。

 

「私、小学生の時にマジであれを信じてしまって、隣の人んちの使ってない草ボーボーな敷地に勝手に穴を毎日掘って、シェルターを作ろうとしてました。」

 

と言ったら、笑われながら

 

「被害者ですね。笑」

 

と言われた。

あぁ、そうか、私は被害者なのか…とじわじわと込み上げてくる、どうしようもないバカさ加減にいつまでも頭の中で(私は空から降ってくる、悪の大魔王。ノストラダムスの被害者である…)という言葉がこだましていた。

 

そして、犬の介護で相当メンタルをやられていたので、何回も美容師さんに

 

「禿げてませんでしたか?」

 

と確認した。

これも笑いながら「大丈夫、禿げてませんよ。笑」と肩を叩かれた。

 

 

マルシェ会場に着いて、いつものオーガニック野菜を売っているご年配の出店先に顔を出したら、古本と新書を置かれていて、私は冷静ながら心の中では(おぉぉぉおお!!!)と歓喜しまくっていた。

マルシェで本は嬉しい。

古本を見ていくと、数冊私が読みたかった本があったので2冊を300円で譲ってもらい、今年お亡くなりになってしまった川口さんの著書を勧められたので、今の私はなんちゃって農業を再開したし、興味があったので購入させてもらった。

 

自然農という生き方

ゆっくり堂。って名前もいいね。

読むのが楽しみだけど、読んでない本が溜まってきているので、しばらく後になりそうです。待っててね。

 

いつものお店でとんでもないスペシャルサンドをご厚意で作ってもらい、農作業の後のご褒美ヒカリのアップルサイダー、こちら産の貴重なこんにゃく、有機野菜、などなどを手にいれ、ご機嫌で自宅へまた向かう。

 

自宅に戻って、今にも死にそうになっていた犬は、大復活を遂げてくれ、尻尾をブンブン振って出迎えてくれた。可愛いやつめ、元気になってよかったね。しんどかったね。

犬を介護していて思ったけど、犬も人間と同じで、しんどい時はただじっとしているのだね。寝て寝て寝まくって回復に努める。

犬も人間も、みんな(寝ること)がやっぱり大切なんだな、と犬から教わった。

来週は元気に海に行こうね。

 

先週は色々なことが重なって、結構ピンチだったんだけれど、それも今では落ち着いて、人生のジェットコースターはアップダウンの激しさを増すことなく平坦な路線を今の所ゆっくり走り続けてくれている。

よしよし、しばらくこれでいこう。

 

自宅に戻り、息子に会うと、髪を切った私を見て

 

「イギリスのアーミーみたいだな」

 

と言う。不快な顔をしている私を見るやいなや

 

「かっこいいって意味やで」

 

と付け足したような言葉。アーミー言われて喜ぶのなんて軍事オタクぐらいだろうよ…とツッコミを入れたかったけど、そんな息子に構うことなく畑へ直行して、ジャガイモに追い土。

 

なんやかんやと、やることは山のようにある。

 

今日はこの本を読み終えた。

 

 

 

イギリスお前もか…先日読んだ、ブレイディみかこさんの著書

 

 

 

リスペクトでも思ったけど、世界は地続きなんだな…という認識がさらに深まり、最後まで読んでよかったと思える良本だった。

 

 

 

 

 

お読み下りありがとうございました。





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