読む本がなくなった/空き家問題

ホホホ座さんから購入した数冊の本は明日届くかな。

こんなにまとまった本をたて続けに読んでいるのは小学3年生ぶりだと思う。読書の時間はいつも私の心を落ち着かせてくれ、私にはない世界と思いと知恵を与えてくれる。本は登山に似ていて、読み終わった後の達成感みたいなものがある。

先日買った古本食堂を読み終えた。作者は三千円の使いかたを書かれた方。

温かく上品で、東京にしかない良さをそのままに伝えてくれる良本だった。正直、私は都会が苦手で滅多なことがないと行かない。東京にも10回ほどしか行った事がないし、人混みが苦手なので、いつも東京に行くと疲れ果てて帰ってくる羽目になる。東京に友達はいるけど、そんな私の事情を知っている友達たちは無理強いしたりしないし、今後も東京には縁がないと思う。

行くことがない土地を、こんな形で知らせてくれるのはありがたさみたいなものを感じる。

中に出てくるロシア料理で、そういえば…と思うことがあって

（三重県　ロシア料理）で調べてみた。しっかりとした伝統的なロシア料理を提供しているレストランが1件ヒットしたんだけど、潰れてしまっていた。あぁ…

どこもかしこもウクライナばかりに目がいっているけど、ここ数年私の意識が県内のロシアに向いたことはなかった。それに気づくのが遅すぎた、残念でならない。このお店の方々が嫌な思いをして閉める決断へと至ってなければいいんだけれど。

国＝国民全てが悪。と見なす考えには到底賛同できない。

まだ私が、祖母と両親から受け継いだレイシズムに気づきもせず、それが当たり前のように生きていた時の話をしよう。

私の祖母も両親も恥ずかしいことにレイシズム要素を大きく持ち、それを孫や子供にも植え付けてきた。宗教と同じように。それを聞かされ続けた子供は疑いもせずにその世界を信じてしまうようになる。本当にこれは不幸と負の連鎖であるし、大人の思想が子供の思想と人生を大きく左右するということを自覚して大人は子供を育てなければいけない。

私の子供がまだ小さかった時、四国で宝石店を営むご夫婦の家に招待された時だった。

小さかった息子が、会話の流れで（中国人だし！）と入った言葉に、穏やかなシンジさんは小さな息子に（そんなことを言っちゃいけない。中国人に僕たちは命を救われたんだ。）と厳しい口調で話し始めた。

中国に夫婦で滞在した時に、具合が悪くなり、中国人に命を助けてもらったと言う話を聞いた。私はそれを聞いて、自分がとても恥ずかしくなってしまったことを昨日のことのように覚えている。

あれから12年は経過した、あの時、まだ小さな息子にも本気で諭してくれたシンジさんには今でもとても感謝している。マサコさんもお元気にされているだろうか。

また元気に会える日を楽しみにしています。

今、私は12年近く親元を離れて暮らしている。

母は、自分の小さな孫に（お前は障がい者か？？）と平然と言い放つような人だ。

私にもたくさん一生消えない棘のある言葉を吐き続けてきた人なので、母と話すと毎回私は話したことに後悔してしまう。

母と子は仲良し。そんなドラマに描いた美しい家庭ばかりじゃない。

自分の子供がまだ小さい時に、祖母と祖父から離れられたことは幸運と言っていい。

今回の特集は廃屋DIYだった。空き家は日本全国でおよそ846万戸以上。これから日本は世界一の空き家大国になると言われているらしい。

こちら三重県も空き家だらけ。私は次の家を探しながら生活しているので、空き家を目にすると（こんな素敵な家が…）と思うことばかり。手をつけなくても住めそうなところも多くある。もったいない。

どなたか管理や費用に困っていて、いらない家があれば私にその家をください。と冗談混じりの本気の言葉を至る所で吐き出している。そうやって言い続けていれば、（そういえばあの人）みたいに思い出して連絡をしてきてくれるなんてことがある。言っても無駄。なんてことはない。だって以前、（この家なんだけどどうかな）って言ってきてくださった方がいたから。汚染と立地の事情があって泣く泣くお断りしたんだけど、そこには今は違う方が無料で家を手にいれ住んでいると聞いた。良かった。

介護中の犬が虹の橋を渡ったら、ここを離れようとうっすら考えているんだけど、次、私はどこを選び暮らすんだろう。

私はずっとヤドカリみたいな暮らしをしているから、1件ちゃんと（自分の家）と呼べる住居が欲しい。

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お読み下りありがとうございました。

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