相変わらず、石灰化した左肩が痛くて寝返りをうつのも、起きるのも100歳になった気分になる。きっと老人になるってことはこんな感じなんだろうな。
先生…注射は打っていただきましたが、これ…大丈夫なんでしょうか、と不安になる痛さは残っているけど前よりはまし。ましだからと言って、いつもの癖で重いものを持っていたりすると、それを見つけた息子が（あなたは本当に…）と哀れんだ顔で私から荷物を奪っていく。
すみません、ありがとうございます。
年末に選び読んでよかった本。
坂口恭平さんは、東日本大震災後に早くに避難された方だったので名前はTwitterで何回か見たことがあったし、風景画のパステル画を見て（うわぁ…）と圧巻されたこともある人だった。
躁鬱人として生きておられるノウハウやライフハックを面白おかしく書かれていて、スラスラと読めたんだけど、読んでいて医師が（精神疾患者）と（発達障がい）を間違えてしまうのも無理ないかも…と思った。
発達特性と呼ばれている例にとても躁鬱というものが似ているのでびっくりした。
もちろん、私は坂口さんの例しか読んではいないけど。私にも似ている部分が結構あって、（あれ、私も躁鬱？）と何回か思っても、あれやっぱり違うな。と思うの繰り返しで、坂口さんも発達障がいなんでは…とも思える部分がたくさん出てきたりで。
とにかく、その発達障がいと躁鬱の境界線が曖昧で、素人では判断はとても難しいな。とも考えさせられる本だった。
坂口さんは天性の持って生まれた資質や特性、そして爆発的なエネルギー、支えてくれる妻（妻さんをもう裏切ったりしないでくださいね…とだけ今もモヤモヤしてる）がいて、年間1000万稼いでる人であって、特技もない、やりたいことも見つからない、運も才能もない。
と言う人々にとったら、坂口さんの生き方は逆に肯定感が低い人たちに取ったらプレッシャーになりうるし、やっかみうけるだろうなぁ…と、別次元の人という感じで読んでいた。
著書でも坂口さんは、全ての言葉は自分に言ってる言葉。と書いている。
勘違いしないでくださいね。とも。
これだけ、自分の醜態さを相手に曝け出しているのは、自分の醜態さを洗いざらい見せてしまえば、あとはそれを知っても自分を必要とする人だけ、繋がりたいと思える人だけが連絡をよこすようになる。
そのやり方は、人間関係の摩擦を減らす行為でもあるし無駄がなくて賢いなぁと思った。
年収1000万を稼ぐには、これだけ人と出会い、動かなくてはいけないのか…と私が鬱になりそうになった。笑
海外に行って、個展を開いて、どこぞの誰かと会って。
やれば私にもできるだろうけど、今はいろんなことが面倒だと思うようになってしまった。とにかく、ある程度の収入があって波がない静かな暮らしがしたい。
この本を読んでいくつか自分の中の新しいロウソクに火が灯った。
（どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう）
それは、おいおい来年から確実に実践していくとして、それを気づかせてくれた坂口恭平さんには心からお礼を言いたい。
そしてやっぱり、この本を読んでいても、この考えに行き着いた。
人は何かに依存して、その依存物に人生を翻弄されていく
という癖があること。
私で言ったら
発達障がい
という障がいに依存してしまい、その依存しているものが人生のコアになってしまい人生の主人公が自分ではなく、それになってしまうということ。
違う、そうではないし、私はそれを望んではいない。
自分がADHD優勢型ASDという事実は変わらないけれど、私はそれをテーマにして生きたいわけではない。それを免罪符にするつもりもないし、もはや、それを人に理解してもらおうというエネルギーを消費する行為を必要だとは思ってない。
坂口さんのように醜態さをぶちまけるような大胆なことはできないけど、発達障がい者である。ということを自分が公表しているのは、それを知って発達障がいという障がいに偏見や苦手意識がある人を近づかせないようにするためもある。
あとあと、相手を失望させたり嫌な思いをさせるぐらいなら、もう最初から知ってもらった方がお互いにとって無駄なエネルギー消費が減るから。
人との摩擦は少ないに越した事はない。
今自分が大なり小なり依存してしまっているものはなんだろう。と考える癖もつけていこう。
その依存しているものが、自分を窮屈にさせるもの、傷つけるものであれば、切り離していかなければいけない。
あくまで、自分が良い人生を歩みたいと思っているなら。
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