自分にあった土を見つけること

一昨日、足を運んだ農業用品店で見たものがどうしても忘れられなくて、昨日は急足でそのお店にまた向かった。

ずっとずっと欲しかったもの。

しかも3割引。なかなか割引品には出会えないので

「今だろ!!」と自分に号令をかけた。

トラを屋号に使うほどのトラ好きな私。

こんな可愛い虎を見たら買わずにはいられない。あ、よく言われますが阪神ファンではございません、この世の中でトラという生き物が1番好きなのです。

どさくさ紛れに、阪神優勝おめでとうございます。

これ、背中に紐を通して竿みたいなのに緩めに縛っておけば、風で左右歩いてる風になると書いてあった。いや…ここの冬の風の強さをあんた知ってるだろうに…

と自分に突っ込みながら、冬にトラが優雅に歩くどころか、宙を待ってるカオスな絵面しか想像できなかったけれど、まぁ可愛いからいいか…と連れ帰ってきた。

害獣、鳥避けに果たしてなるのか。鳩がトラの背中に止まってたりして。

それはそれで笑えるからいいや。

3割引だったのはコンポスト。

ずっとずっと欲しかったコンポスト。やっと手に入れることができて昨日はかなりご満悦だった。

畑を整備し、コンポストを置いたら更に畑が畑っぽくなって、ニタニタしてしまった。

ここには、枯葉や雑草、オーガニックだけの野菜やソイミートなんかを入れて、肥料を作るつもり。

自宅で出た生ごみをここに放り込めば良質な有機肥料ができてしまう。

しかもこの畑、数年前に凄い精密な機械を持っている知人に汚染の検査をしてもらって、NDという素晴らしい結果も出ている安全な畑。

畑を持っていない、ベランダ菜園なんかしている方々には需要が結構あるんだよね。

これで、ほったらかし発酵で収入源ゲット。

もちろん自分の畑で使うことがメイン。

こうやって、せっかく畑付きの田舎で長年暮らしているわけだから、ピル服薬で鬱症状も吹き飛んだことだし、日々の暮らしをしながら収入源を広げて、必要な方に必要な物が届けられるようにもう少し気張らずに力を入れていきたいなと思っている。

思ってるじゃなくて、やれ私、ハイっ。

昨晩、買ったまんまになっていたゲルニカのパズルを畳部屋に座って作ってみた。

楽しい、楽しい、楽しい、私の心と脳が喜んでいる事に気づいて、そういえば、私、パズルが凄く好きな人間だったな…と思い出した。

小学生の時、初めて大きな作品に挑んだのは、煙草を吸いながら微笑しているジェームスディーンの白黒パズルだった。やり出した直後に、おい…なんでこんな面倒なパズルを選んだんだよ…と後悔したけれど、難しいパズルは私をあっさり夢中にさせた。

難易度が高いパズルを完成した時の喜びと達成感は登山に似ている。

自分と向き合う時間が長すぎて、先がなかなか見えなくて、しんどいんだけれど、頂上に着いた時【この選択をして良かった】と思える。それが癖になっていく。

癖といえば、私が持っている障がいのADHD/ASDはドーパミンが定型者より少ないと言われている。

ADHDでいえばADHDの症状が重いほど、ドーパミンD1受容体の機能が低下し、脳内の神経炎症が進んでいるという研究結果も出ている。

脳が炎症!?普通にやばいだろ…もう、ワヤワヤワヤです。

今、私が感覚的に実践していることが合理的だということに昨日気づいたんだけど

楽しい、楽しい、楽しい、わっしょい、わっしょい、わっしょい

みたいに、何かをして気分が高揚するとドーパミンが増え、またその気分の高揚感を得たいがために、その行動をまた【したくなる】。そしてそれが癖になる。

らしい。

何度も言っている、人生の質が上がることを【嫌だな】から【楽しい】に持って行けさえすれば、私のような発達障がい持ちは力を発揮できる可能性が高いと言いたいところだけれど、それだけではダメで、やっぱり【土】が良くなければ、その人の特性がどれだけ突起していても寝腐れを起こすだけなんだよな。

日本の障がい者に対しての理解や受け皿や支援を考えると、深い深いため息が出て、個人の力だけではどうにもならない暗雲たる未来に絶望すらしてくる。

行政の福祉課でさえ、障がいに理解がなく、差別する奴なんてゴロゴロいるんだから。

整っていない環境で力を発揮することなんて不可能だ。

実際そんな環境で20年以上働いてきた自分なのでわかるけど、高確率で二次障がいが爆誕する。実家暮らしで両親がお金持ち、収入は気にしなくても生きていける、そんなお金に恵まれている人なんて一握りな訳だから、大抵は支払いのために嫌な仕事を淡々とこなしていかなければ行けない。そんな状況の中、自分にあった土を見つけるのなんてとてもじゃないけど、エネルギーが足りない。

土だ、土なんだ。どんな素晴らしい才能があっても。

フカフカで気持ちの良いお布団のような土の上で過ごしたい。

話をパズルに戻そう。

ジェームスディンの白黒パズルの難易度が高すぎて、次に自分で選んだパズルは白黒パズルを絶対避け、ノーマンロックウェルのThe dog outだった。

小学校から帰ってきて、夜は時間が許す限りにパズルを楽しんでいた自分を昨日は思い出して、どうしてあんなに好きだったパズルをしなくなってしまっていたんだろう、と考えたけれど、それは簡単な理由で【日々に追われ時間がなかったから】だよと仕事と育児と家仕事に追われていた昔の自分にお疲れ様と呟いた。

フカフカで気持ちの良い土の上で生活していないと、自分の好きだったことすら忘れていってしまう。あぁ。

昨晩は真っ暗闇の中、ゴミを抱えてゴミ捨て場に向かう最中、暗闇の中に何故かいる自分でぶら下げたトラにびっくりして寿命が縮んだ。

毎回だ、毎回。自分で仕掛けたトラップに自分で引っかかり驚き寿命を縮める。

すぐトラップを忘れてしまう。

数年前は部屋に転がして置きっぱなしにしていた、美容師が練習で使うマネキンの顔に夜中に悲鳴をあげていた事を思い出した。

アホな自分、とんでもなくアホな私、そんなどうしようもない自分が今は好きだよ。

ランキング参加中。
応援クリックしてもらえたら嬉しいです。