快適すぎる履き物を手に入れた

急遽、所用ができたので急いで松菱百貨店に行ってきた。

ここに来るといつも買うものといったらドンクのコーンパン。福島県にいたときはよく母の親友が百貨店に行った帰りに買ってきてくれた、思い出のあるパン。

素朴ながらもリベイクすると外はカリカリで中はもちもちで、程よい甘さがちょうどよく、たまに食べたくなるパン。息子もハマってしまって頼まれたので、今日も所用前に購入できた。人気パンなのでほとんど店頭にない時の方が多いが今日は運良くたくさんあった。

福島県の郡山市にあるドンクはとっくの昔に潰れたよ。

と母から今年聞いたのだけれど、さっき調べたらしっかり営業していた。本当に適当な人である。その適当な人から生まれた適当な私である。

所用を済ませ、物産展が今日まで開催だったので行ってみると、欲しかった草履屋さんがおられた。ぐぬぬ、これは素通りできない…

毎日のように草履を検索していたからだ。

下駄が欲しいのだけれど犬との散歩がまた始まった今、下駄は実用的ではない。いや、欲を言えばかなり欲しい。

80代のご老人店主の振る舞いが品があり風格があり、言葉や動作の1つ1つが美しく、あぁ…これぞ老舗。と惚れ惚れしながら草履についての説明を聞く。

草履は踵が少し出るものが正解と聞いて、そうなんですね！なんてびっくりしたけど、後々思い返したら、そんなことを浴衣を着ていた頃に聞いた記憶が蘇った。

浴衣や草履や雪駄、そんな文化から離れてどのぐらいの月日が経つのか、10年ぐらい前に愛媛県の道後温泉で買った下駄が最後か。

サンダル、下駄、雪駄、草履が大好きだ。

大好きすぎて、草履を編んで売っていたこともある。

土や石の感触が足裏にしっかり伝わってくる、履き物はどうしてか安心する。

あぁ、買ってしまった。嬉しい、嬉しい。

夕方、犬の散歩におろして履いてみたけれど、気持ちよくて、幸せな気分になる。なんだこれは。人より皮が薄いらしく、手も足もすぐに皮が剥けてしまうので、柔らかくなるまであまり長い距離は歩かないようにしよう。

次は下駄を直接店舗に買いに行こう。

私は津市に引っ越してきてもう5年以上経つのに、人との繋がりってものを持とうとしてこなかったので、まだまだわからないことばかり。

この大谷はきもの店だって松菱の前にあるってのに今日まで知らなかった。

anotsubaki.amebaownd.com

今年に入って人とちょこちょこ繋がるようになって思うことは、地元の人たちはやっぱりいろんなことを知っている。ということで、親切に色々と情報を教えてくれる。

そんな時は、あぁこれが人と繋がるということなんだな。なんて思う。

衣食住、人との繋がりの大切さを年と共に痛感する。

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