しかくい山 

人と極力繋がらない暮らしは不幸なのか?をテーマに生きる。

感情の波が少ない穏やかな生活は心地良い

今日もとても静かで穏やかな1日だった、イベント開催を終え今日は少しの仕事と発送をしに、いつものヤマト運輸さんに足を運んだら、珍しく人でごった返していた。

梨(久居)という文字が書いてある大きな箱を抱えた人たちばかりで、真剣な面持ちで画面を操作していた。あぁそうかお中元てやつか。台風が去れば今度はお中元の対応、運送会社の人たちは本当に年がら年中、大変そうだ。中でじっと待っていると、男性が大きな筒を持って入ってきて

「○○町の道路にこれが落ちてた」

と受付員さんに渡していた。なぜ、こんな大きな筒が…と心の中で笑いながら、対応に追われている、いつも受付をしてくれている、とても感じの良い女性に何か労いの品を渡したい気持ちになった。

ここ三重県津市の中にある久居という場所は梨が有名だ。

www.jalan.net

福島県の実家では夏というと梨が定番だったし、母が元々梨農家の家だったこともあり、色々な記憶が蘇ってくる愛着ある食べ物だ。あぁ、梨今年食べてないな…と無性に梨が食べたくなった。スイカは苦手で、夏という定番さに毎年チャレンジしてみるけど、1口食べていつも、

やっぱり微妙だな…という気持ちになる。私の中で人間というよりは、カブトムシとクワガタが食べるものというのが勝手に定着してしまってるからかもしれない。種もいちいち口から出すのが面倒だし。それでも店頭にスイカが並んでいると、あぁ夏ですね…という気持ちになるし、大好きな仮面ライダーアマゾンみたいでかっこいいので嫌いじゃない。

 

敬愛なる仮面ライダーアマゾン

 

昨日は読み進めていた猿橋勝子さんの【生きること 学ぶこと】を読み終えた。

猿橋勝子さん著書 学ぶこと 生きること

これは原発問題に興味がある人々のバイブル本にするべきでは…という衝撃的な内容だった。昔、アメリカが海に放射性物質を【海に流せば希釈されるので健康に害がない】と言う言説を(いつの時代もそれしか言えんのかよ…と呆れる)真っ向から研究し、そのデータは間違っていると誹謗中傷にも負けずに覆した勝子さんはめちゃくちゃかっこよい女性だ。(その他にも、核爆弾がどうやってできたかや、原発のこと、第五福竜丸や広島長崎の原爆のこと、地球科学者としての涙ぐましい実績の数々が書かれていた。戦後まだ女性の人権問題意識が低かった時代にこれだけの業績を残せた女性は本当に強い人だと尊敬しかない。)

今、福島原発からの放射性物質だらけの汚染水の海洋投棄、勝子さんが生きていたら黙っているわけがないな…と惜しい気持ちでいっぱいだ。

学ぶこと 生きること-女性として考える (中公文庫 さ 88-1)

 

ここ数日私の中の(もっと好き勝手に自由に生きたれや)が加速し、家の中がどんどん整理整頓され物がどんどん減っていっているので、視界に入る情報量が少なく気持ちよく過ごせている。あれもしたいこれもしたいな多趣味なADHDは物を極力減らす、これで脳内多動も減り、生活の質も上がっていく。ということも生活実験で分かった。よしよし。

今まで使っていなかった、備え付けのお洒落な箪笥も使うことにしたので、襖扉をとっぱらった。

大切に使うよ、よろしくね

問題はとても多い古民家だけれど、ここに入居する時に大家さんが

 

「好きに使っていいよ(改造含む)」

 

と言ってくれたので、好き勝手して暮らせているのは有難い。介護している大好きな犬が虹の橋を渡るまでしばらくお世話になる家、できるだけ大切にして暮らしたい。東日本大震災から国内、国外合わせて家を転々としてきたけれど、今の家ほど治安が良い場所はない。その面ではとても満足しているし、今は成人している息子も、ここで数年間子育てできたことは本当に良い選択だったなと心から思う。

都会に憧れ、田舎を毛嫌っていた息子も今では

 

「都会には住みたくない」

 

と言う。そりゃそうだ、ここは大声で歌っても、大声で笑っても、近隣住民から苦情がくることもない。伸び伸び生活できるんだから。都会や密集住宅ではそれができないことに気づいたらしい。

 

昨日はまたハグロトンボが(いた)、我が家の敷地内に行ってみたら

 

い……いる!!!!!

3匹も戻ってくれていて、とても嬉しかった。あんな暴風雨の中、トンボも蝉もカエルも虫たちも、何事もなかったように、わんわん鳴き、元気に飛び跳ね、元気に羽をパタパタさせたりしている。なんてなんて強いんだろう…人間の非力さを痛感する。

昨日はビッグイシューも届いた。販売者応援3ヶ月購読が今日ので終わりというご丁寧なチラシと、路上販売者の方からの

 

感謝

 

という手書きのシールが貼ってあった。また継続で3ヶ月購読を明日申し込もうと思う。450円という金額でここまで様々な世界のイシューを知らせてくれる本は、私の人生になくてはならない物となっている。出版社の方々、ありがとうございます。

www.bigissue.jp

 

部屋には夏の香りを存分に知らせるパッションフルーツの香り、そして外に出れば赤とんぼはちらほらと飛んできたけれど、ハグロトンボを見れる幸せ。日常の中にある、小さな大きな幸せを感じながら生きれることを今日も存分に堪能できた。

 




OFUSEで応援を送る

ランキング参加中。
どれか応援クリックしてもらえたら嬉しいです。



ブログランキング・にほんブログ村へ