こたつを買ったのは大正解だ。
仕事する手を無理やりにストップさせ、こたつで本を読み始めた。瀬尾まいこさんの【夜明けのすべて】。主人公はPMS持ちの小さな職場で働く女性。
PMSや私のようなPMSより酷いPMDDを病気として持っている界隈ではざわついていた本だったので、読むことを楽しみにしていた。
この女性はピルをなぜ飲まないのだ…と一瞬思ったけど、血栓の問題で飲めないと知り、ピルで人生が冗談抜きで地獄から天国になった身としては、ピルさえ飲めずに抗うつ剤、強い依存性がある精神薬に頼るしかない…ってどんだけ女は地獄なんだよ…とピルを服薬できない女性たちのことを思いしんどくなった。
こたつに本。これほどにまで相性が良かったのでしょうか…
こたつは私の心まで落ち着かせセロトニンを増やしてくれている。
こたつで本を読んでいる時間が幸せな気持ちにさせてくれる、なんだこれは。
ありがとうこたつ、ありがとう。
そういえば、私はこたつで本を読むことが大好きだった。最後に実家の掘りこたつで読んでいた本は、確かおばさんから借りた、とても分厚い1ページ、2段文章になっている風と共に去りぬだった。
その後、311が起きて、私以外は被曝に対し政府の見解や御用学者のとんでもない言論に丸め込まれてしまって避難という選択をしなかった人たち、避難をしようとしていたが諦めてしまった人が9割だった。
あの時は本当に恐ろしいほどの御用学者たちが福島入りし、至る所で説明会などして住民たちに安全神話を浸透させていた。もうこれはだめだ…私は福島にいることに見切りをつけ、家族がいつか事の重大さに気づいて避難できる距離にと、息子を連れ秋田県へ避難をした。
その時に、あまりの寒さにこたつを買ったんだけれど、その時は仕事もなく本当に貧乏で、その日生きるのがやっとだった。今みたいに、こたつでゆっくり本を読むだなんて安定したメンタルは持ち合わせていなかったし、貧乏と酒やギャンブルは比例しているというのは本当で、明るい未来が見出せなかった私は現実逃避で安い酒を浴びるように飲む日々だった。息子には「ママの血液は酒」と言われたこともあった。笑えない。今では笑い話だけど。
その結果、私はホップアレルギーとなり、酒を飲めない人間へと進化した。
天罰だなんて思っていない。これぐらいにならなければ、私は今も浴びるように酒を飲んで人生を無駄に過ごしていたことだろう。体、拒絶してくれて本当にありがとう。
本を読む前に、先々月から色々とありすぎたので、自分を回復させよう会を夜な夜な1人で開いた。
温めたオーブンにワンホールを入れて、とろとろになったチーズとバジルソースとオリーブオイルがこぼれないように、口の中に入れる。ふふふふふまぁいおいしい。
調べたら、こたつって頭より足が温かくなることによってセロトニンが出まくるんだって。あぁ、それでか、こたつに入ってると眠くなるのは。
てことは…セロトニン不足の私のようなADHD/ASD者には、これ回復アイテムなんでは?ただ、こたつで寝てしまうと逆に自律神経が乱れることになるらしい。
最近、体を温めるってことが自律神経が安定したり、体やメンタルの不調を回復へと導いてくれるってことの重大さを知ったので、温めることをおざなりにしないようにして生活しているんだけれど、風呂に入ると(シャワーだけも)体調が回復し、メンタルも安定するってのは、温める→自律神経。ってことを知れたことは目から鱗だった。
首と肩の痛みも大抵、買った首湯たんぽを使えば治るし。
私には温める。が重要らしい。そして私の人生が平穏さを保つ鍵は、自分の自律神経と幸せホルモンがどういった状態の時に凸凹するかを知り尽くすことなのである。
それと冬になり、こたつを10年ぶりぐらいに使うことになって思ったのは、末端冷え性者にもとっても良いってこと。
ここ数ヶ月の実験で分かったことは、鬱々とした気分になってきたら、全身をあっためろってこと。それでもだめなら、痛くないマッサージ屋かリラクに行って、全身を触ってもらって幸せホルモンを放出させる。
それでもだめなら、感動する映画をみてワンワン泣く。それでもだめなら、走るか縄跳び。
今までの経験から言えることは
ゴミを捨てれなくなったら赤信号。
風呂に入れなくなったら赤信号。
この2つができなくなったら10回休めの合図。
本当にやばい精神の時って自分が思ってる以上にやばいから。
最近、見ては癒されてるのがアマプラの天狗の台所。
すごく静かなドラマで、優しくて癒される。喋る犬がメチャクチャに可愛い。
この手のドラマや映画がたくさんたくさん出てほしい。リトルフォレスト、ばらかもん、ペンションメッツァ、ツユクサ、めがね。小林さんが出演してるのばっかり。
人を騙したとか、殺したとか、叫んでばっかりのうるさい映画やドラマを見ることが苦痛になってきた。昔はそうゆうのが好きだったのに。
音楽だって変わってきた。
クラシックなんて、ドビュッシーの他は対して興味もなかったし、良さも分かろうともせず、ヒップホップやレゲェのイベがあればクラブに友達と行っては踊り明かしていたのに。どうしちまったんだ私。お年寄りが、肉より魚、コテコテよりあっさりした王道の煮物がいいんですよ、おほほほ。みたいな感じ?
考えてみれば、年とともに刺激を欲しなくなってきたのは感じている。
なぜ、クラシックがこんなにも私の心を安定させてくれるのだろうと調べたら、これも目から鱗でした。
クラシック音楽の緻密な構成が脳を適度に刺激し、セロトニンやアセチルコリンなどの神経伝達物質の分泌を促す。
セロトニンは心を落ち着かせ自信を持たせ、アセチルコリンはイライラした気持ちを落ち着かせる効果があります。
だって。クラシックってすごい。
刺激より心地よさ、先行き不透明より今の幸せ、みたいな。明らかに若い時とは求めていることが変わってきている。
面白い。これ、どっかの会の主催者、哲学ズームミーティングでこの題材で開催してほしいな。
うぎゃぁ、朝になってしまった。
寝る前にブログをかけてるのは自分の心と体力に余裕がまだある証拠なので⭕️
おやすみなさい、オツカレサマ。
こたつで足がぽかぽかだからすぐ寝れそう。
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