なくならないと思っていたものは急に姿を消す日が来る

今日こそは、今日こそは絶対に生活を直す…と朝方4時過ぎの湯船の中で何回も何回も自分に言い聞かせる。しかし今日は、朝の10時あたりに人と会う約束があるので、やっと朝晩逆転生活が治る兆し。朝晩逆転の時はこうやって中途半端な時間に、人と会う約束を取り付けて、無理やりに生活を直すことが多い。

やっぱり、人間日光を浴びないとあんまり体調が良くなくなってくるね。めちゃくちゃに体調が悪いとかではないんだけど、なんとなく気分が暗くなっていってるのが自分でもわかる。早朝起きの生活とは明らかに生産率と稼働率が低くなる。

私のようなセロトニン不足人間はなおさらに日光を浴びなければいけないんだろう。

今年は出張も増えていくので、宿探しの時間も増えている。

もちろん日帰りではなく、1日から１週間ほどの滞在なので宿日を抑えるために民泊だ。犬の介護がなくなり、猫様だけになってしまったので、猫様を崇拝している息子に頼めば快く世話をしてくれる。

ゲストハウスに泊まり、人と話したいなぁとなったら対談室にフラフラと顔を出し、バックパッカーしているような人たちとの出会いを楽しもう。ってワクワクできる気分の年齢ではもうない。スリルより、居心地が良い安定さを求めてしまう。静かな山の中で、まるで家の中には誰もいないような、ほったらかしにしてくれる所を優先的にピックアップしていく。

最安値で2000円代から泊まれる所なんかもあってありがたい。

素泊まりで1週間泊まっても2万出してもお釣りが来るだなんて、本当にありがたい。

来月泊まる予定の所は、ネットでは宿の空席状況が確認できないので朝に電話してみようと思う。希望の日が空いていますようにと願う。

民泊って調べたら、年間180日までしか営業ができないんだということを初めて知った。知らなかった。

それで生活が成り立つとは到底思えないので（常連さんや太客さんをたくさん抱えている所はやっていけるだろうけど）副業や本業があっての民泊運営者が大半なんだろうか。そう考えると、民泊1本で生計を立てていた宿主はウイルス騒動発生の数年はさぞかし大変な思いをされたことだろう。今でさえ、潰れていく店が増えているのに。

数日前に、物凄くローカルネタになるが、地元にあるイトーヨーカドーが閉店になるというニュースを見て（嘘だろ…）と地味にショックを受けた。

地元では知らない人はいないほど大きなショッピングセンターだし、子供の頃から当たり前のようにあったその店は、大人になった今も（潰れるだなんてことはないだろう）な対象店だった。もう地元には12年近く戻ってないので、うろ覚えだけれど、エントランスが広くて、いつも親と共にミスドに入るがお決まりコースだった。エントランスとミスドの間取りだけはまだ事細かに覚えている。

子供の頃、駅のホールで、とんでもない高さに何本も上がる噴水ショーがあって、七色に光る水面に手を突っ込んで遊んだりしては、それは（当たり前にあって、なくならないもの）と子供心に思い込んでいた。あの頃はまだ景気が良くて駅にも沢山の人がいたし、噴水ショーの時間になると、一階と2階フロアは沢山の人でいっぱいになっていた。

噴水前には小さな親子連れがたくさんいた記憶もある。

景気が悪くなると、その当たり前だった噴水や光景は一瞬にして姿を消してしまった。

本当に一瞬だった。姿を消すまでは、内部では話し合いが幾度となされ、苦渋の決断で撤去なり閉店なりとなるんだろうけれど、部外者からすると（急になくなってしまった）になる。そこまでの苦渋の経緯は多くの人たちにはわからない。

政府による経済破壊は着々と色んな分野で進行しているんだな…と思い知らされた出来事だった。まさか、あのイトヨーまでもが。

つい最近、日本で伝統工芸を仕事としてされている作家さんが

ファンです。応援しています。

とファンから言われ

私の作品は持っているんですか？

と質問したら、言った方は1つも持ってすらいなかったらしく、愚痴を書かれていた。

応援だけされても食べていけません。

と、首をカタカタと永遠に動かしていたいほどの共感と分かりみ…綺麗事だけでは食べていけないからね、作家とかならなおさらに難しい世界でもあるので。

これに関して、コロナ禍、私は何回も後悔という思いを味わった。

潰れてほしくない店が次々に閉店してしまったのだ。今もきっと大変な生活をされていることと思う。いたたまれない。

応援したい、潰れてほしくない店には、お金を落とそうと思っていても、私にも生活があって、こんな不況、まして物価高、高い税金、人のことをどうこうな場合でもなくなってきている。きっと多くの人がそうだと思う。全国で大きな震災が頻繁に起こり、被災者や被害者、助けてほしい当事者が増え続けているからってのもあるんだと思う。

私だって311の被災者でもあり、被害者でもあって、当事者にしてみれば、世の中が風化させていく問題も、昨日のことのように問題を抱えながら懸命に生きている。

助けたくても応援したくても、拠出できる金がない。これが1番辛い。

一生懸命働いたら、働いた分だけの選択肢と貯蓄が当たり前に増えていく国になる日は来るんだろうか。

花粉の薬を早めに飲んでいるからダメージは最小限で済んでいて、杉今年弱い？と錯覚してしまいそうになるけど、肌がボロボロになってきているので、とんでもない量の花粉がもう飛び出しているんだろう。あぁ、怖い怖い。

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